昨日の朝、テレビをつけたらワイドショーをやっており、相変わらず北朝鮮問題をえんえんと垂れ流していた(その次は森友だった)。
朝食を食べながらこれを見ていて、ホントに日本は北朝鮮とよく似ているナと改めて思ったのだが、改めてというのは、かつて2006年に以下のようなエントリーを書いていたりするからだ。

・誰も通らない裏道 2006/10/26
北朝鮮についての続き

「北朝鮮は尋常でない」という報道を繰り返し垂れ流し、挙句の果てに総理大臣が「情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと。航空機、船舶等の安全確認を徹底すること。不測の事態に備え、万全の態勢をとること」などという指示を出し(そのくせ本人や閣僚たちはノコノコ外遊に出かけている)、また「北朝鮮による弾道ミサイル発射事案について」などという記事をホームページにアップする国はまことにもって尋常ではない。

さてしかし、、、
「バカヤロー、彼の国は現実に弾道ミサイルをぶっ放しているじゃないか」という意見に対してひとこと。

もし本当に北朝鮮問題が緊迫しているのなら、3.11の時と同じことが起きます。
しかし現在にいたってもまったくその気配はありません。

では、その同じこととは何か?

3.11を思い出してみよう。
あの時、諸外国は日本にいる自国民に対して避難指示を出し、飛行機まで差し向けた国すらあった。
が、今回、そんな国はどこにもない。

3.11の翌週、電通、博報堂、ADKという日本を代表する広告代理店は数日ではあるけれども、「出社に及ばず」との指示を出している。あの電通ですら。なぜかというと、福島第一原発が危機に陥った瞬間、外資系のクライアントが引いてしまったりつかまらなくなったりしたからだ。みんな逃げることを最優先したのである。
平日にもかかわらず東京駅の新幹線乗り場は大混雑。
つまりあの時には本当に本当の危機だったのだ。
結果、3つの原子炉がメルトダウンするという前代未聞、有史以来、最大の事故が起きてしまったわけで、諸外国の認識は正しかった。もちろん同様の認識は原子力ムラにも日本政府にもあったが、これを公表すると大パニックになるということで情報をコントロールし、御用学者を総動員して嘘をつき続けたわけだ。
不幸中のわずかな幸いは、最悪のなかでも最悪な事態はかろうじて逃れることができたことだった(菅直人というのはろくでもない総理大臣だったけれども、福島から全面撤退をしようとする東京電力を恫喝して引き止めたのは後世に残る業績であろう)。

しかして、先月も今月も広告代理店勤務の諸氏は元気に残業し、電通にいたっては平日は10時以降(だったかな?)は会社にいられないので土日に普通に出勤したりしているわけだ。
都内は相も変わらず外国人観光客が大勢うろつき、彼らに対して大使館が早急な退避勧告をすることも注意を呼びかけることもない。
日本以外で北朝鮮についてここまで大騒ぎしている国はどこにもいないのである。
ま、アメリカは多少、騒いでいるが、この国だって自国民を日本から出そうなどという動きはまったくない。
そして韓国では普通に大統領選挙が行なわれている。

急に止まった東京の地下鉄に乗り合わせた外国人観光客は、さぞかし「ヘンテコリンな国だなあ」と思ったことだろう。

こんな日本はやっぱり北朝鮮とよく似ているナと愚考する次第なのである。